担保となる不動産の名義が、申込者ご本人とは違う場合でも借り入れはできます。当然、所有者の同意は必要になります。
無担保でお金を借りる場合との大きな違いは、やはり借入額です。
例えば、クレジットカードのキャッシングや銀行・消費者金融などからのローンは、その人の今までの返済の履歴や過去の取引の実績・信用力をもとに金額が決まりお金を借りますが、不動産担保ローンはその人の信用力に加え、不動産の価値もプラスされるので、より高い金額のお金が借りれるのです。
不動産とは、土地やその定着物を指し、建物や立ち木などの動かない資産のことを言います。反対に動かせる資産として船舶や自動車などを動産と呼びます。
不動産担保ローンは、同意があれば、借入希望者以外の名義の不動産でも担保とすることが可能です。
ただし、不動産があれば必ず利用できるということではなく、担保価値を評価しそれに相当する範囲内での融資となるようです。
つまり、担保としたい不動産=資産に価値がなければお金を借りることができないということです。
取り扱いをしているのは、銀行や信販系金融機関、一部の消費者金融などです。
無担保ローンと比べると低金利(実質年率8%~)で、総返済額が少なくできることや、担保価値の余力にもよりますが、数百万円以上というまとまった金額の検討もできることなどが大きな特徴です。
また、まとまった金額を借りることができる場合、複数の借入れを「おまとめ」する際にも、返済管理が楽になる、等のメリットがあると言えます。
不動産を担保にお金を借りる場合、その不動産には抵当権もしくは根抵当権の設定登記というものが行われます。抵当権や根抵当権の意味するところは、「もしも返済できない場合に金融会社は不動産を売却し、売却代金から貸したお金を回収する」ということです。
つまり、担保にした不動産は失ってしまうことになります。
また、借りたお金を返済できない場合に、不動産を売却しても担保価値が下がっていて返済できない場合(担保割れ状態)は、その残金の不足分も返済もしなければならないところはデメリット・リスクだと言えそうです。
【重要】不動産担保ローンでおまとめローンを検討するときの注意点!
複数の借入れを、不動産担保ローンで「おまとめ(一本化)」を検討する場合は、現在利用しているローン・借り入れの金利を確認するべきです。
わざわざ金利の低いものを、高いものへスイッチするのは賢いことであるとは言えません。
例えば、自動車ローンなどは、不動産担保ローンの金利よりも低いことがほとんどです。
ですから、複数の借り入れの中から高金利なローンだけをしっかりと確認して、おまとめするようにしましょう。
おまとめローンは、まとまった金額を借りられることや、金利が比較的に低いなどの利点があり、便利なものかもしれませんが、金額が大きくなればなるほど、返済にかかる長期的な時間や担保割れなどによる大きなリスクを伴うものですので、きちんと認識・確認してから利用の検討をおすすめします。
また、きちんとした担保評価をしてくれるところに融資を依頼することも重要な要素になります。大きな金額が動く融資なので、評価次第で受け取れる金額が大きく変わってくる可能性があります。
長年の実績のある会社に依頼するのが安心だと言えそうです。